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2024/11/24  カテゴリー/

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そう言えばそうだった!

2010/04/26  カテゴリー/誕生日企画


穏やかな春の日差しが、我が家の黄色い壁をより一層明るく照らしてくれている。
窓からもポカポカとリビングに優しい光が差し込んでいて。

チュン・・・チュン。

玄関の木も葉っぱを緑に輝かせて、その中で鳥たちも、5月の麗らかな午後を楽しんでいるようだった。
例に漏れず私もルーミィもシロちゃんも、うつらうつらとまどろみの中で春の日差しを楽しんでいた。
ううん。
ただ、お昼寝をしてただけだけどね。
私はかろうじて起きていたけど、ルーミィとシロちゃんは熟睡してるし、さっきから瞼が「くっつけぇ~」って言ってる気がする。
ウト・・・
あ、本当に寝そう・・・。
ウトウト・・・・
寝るなら部屋に戻って・・・・ね・・・な・・・きゃ・・・・
ウトウトウト・・・・



「うわぁああぁぁぁぁっぁあああっー!!!し、しまったぁあああぁあぁぁぁっ!!」


バサバサバサ・・・・


優雅に毛づくろいでもしていただろう鳥たちも、あまりの絶叫に何処かへ逃げてしまった。
同時に私の頭もガクン!と崩れた。
・・・・無理も無いよね。
でも、いつもこんな絶叫をするキットンは私の横にいる。
横に居て、
「誰なんですか!こんな心臓に悪い絶叫を上げるのはっ!?」
と、自分の事を棚に追いやって、文句を言ってるもんね。
「はい?」
とジト目で軽く嫌味を言ってみると、反対に
「はい?何ですか?」
と聞き返されてしまった。
・・・いや!あんたでしょう?
いつも心臓に悪い行動を取るのはっ!
ああ・・・。
きっと、キットンの棚はすんごーく高いんだね。
キットン小さいもんね。
見えないんだよ。
そう、半分がまだまどろみに浸かったままの自分に言い聞かせてると、次は
バタバタバタバタッ!
と足音がして、バタン!とリビングの扉が開いた。
開いたドアから、血相を変えたクレイが部屋に飛び込んできて私は、
(ああ・・・さっきの叫び声と足音はクレイだったんだぁ。)
と、起き切らない頭で思った。

「どうしたんですか、クレイ。そんな大声を出して。」
キットンが不思議そうに首を傾げてる。
「俺!さっき思い出したんだよ!うわぁあー!なんで忘れてたんだろうっ!?」
クレイが慌てている。
そんな一人でアワアワしてるクレイを冷静に見てると、少し頭が起きてきた。
何?そんなに慌てて何事なんだろうか。
「クレイ?何を忘れてたの?」
クレイにそう聞きながら、ちらりとこの騒ぎでルーミィ達が起きてないかと確認したけれど、シロちゃんの耳が『ピクッ』って反応しただけで終わった。
その反応に思わず笑みがこぼれる。
「パステル達もすっかり忘れてるけど、明日はトラップの誕生日なんだよっ!」 



「「あああっぁああぁあぁあっ         !!!!」」
今度はキットンと私が絶叫する番だった。
「本当だ!トラップの誕生日って5月3日だよねっ!?すっかり忘れてたよー!」
「全くです!こんな連休続きの時に誕生日だなんて、誰も一々覚えてられませんよねっ!?」
「いや・・・そこまでは言ってないけど?」
キットンってさり気無く毒舌吐くよね・・・。
「ぱぁーるぅ。どうしたんらぁ?」
「なにかあったデシか?」
あくびをしながら、目を擦って2人が起きてしまった。
あらら。
せっかく気持ちよさそうに寝てたのに、私が起こしちゃった。
でも丁度いいかもしれない、二人にも教えてあげなきゃね。
「あのね、実は明日トラップの誕生日なのよ。」
・・・・すっかり忘れてたけど。
ごめん!トラップ!
「とりゃーおたんよーびなのかぁ?」
「だったら僕、トラップあんしゃんにプレゼントあげたいデシ!」
「あ、あっ!るーみぃもぉー!」
寝起きがスッキリな2人は、すでにピョンピョンと大はしゃぎを始めた。
「よし!そうと決まれば善は急げっていうもんね!準備に取り掛からなくっちゃ!」
そう言って立ち上がった私に、キットンが待ったをかけた。
「んもうっ!何よキットン。時間が無いんだから話は短めにしてよね?」

キットンの話はこうだった。
『明日、きちんと全員揃う事ができるのですか?』


大丈夫!みんなでトラップの誕生日会をするよっ!
ええーっ!?私以外みんな予定があるの!?つまりトラップと2人っきり・・・?
し、しまったぁー!私たち全員、予定が入ってるのよ!!


上の選択肢、3つの中から選んでくださぁーい!

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