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2024/11/24  カテゴリー/

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大丈夫!みんなでトラップの誕生日パーティをするよっ!

2010/04/26  カテゴリー/誕生日企画

「もう!大丈夫!だってみんな、予定が無いから家でゆっくりしてるんだもん!」
キットンがいきなり真剣な表情で、「予定は大丈夫ですか?」なんて聞くからびっくりしちゃった。
「そうですか。それならいいんです。」
さっきとは打って変わって、いつものキットンだ。
「で?どんなパーティにするんですか?」
そうだよね。
あんまり時間も無い事だし、さっさと決めて準備に取り掛からなくちゃ間に合わなくなってしまう!
ここで改めて大事な事に気がついた。

クレイとキットンを手招きして近くに呼ぶ。
なんだ?なんだ?と2人が寄ってきたのが楽しかったのか、ルーミィたちも真似して寄って来た。
あはははっ!
何だか面白いぞ!
「・・・ところで、主役のトラップは今どこにいるの?」
耳を寄せ合って、今更ながらのこしょこしょ話。
私たちってサプライズパーティをする事が多いんだよね。
なぜかって?
私が好きだから!なんだけどさ。
でもパーティのみんなも嫌がらずに付き合ってくれてるからいいよね。
しかし、今までトラップへのサプライズパーティが一度も成功した例がない。
だから今年こそ成功させて、トラップを驚かせたいじゃない!?
「トラップなら今日は夕方まで郵便の仕事だって言ってましたよ。」
「だな。もしかしたら、夕飯には間に合わないかもって言ってたしな。」
キットンとクレイの情報を聞いて、私は静かに頷いた。
「じゃあ、トラップが帰ってくるまでに打ち合わせをしてしまおう!」
もう小声で話す必要なんてないんだけど、ついつい声を潜めてしまう。
「らじゃ!」
「了解です!」
「わかったおう!」
「頑張るデシ!」
他の4人も釣られて小さく、でも頼もしい返事をくれた。
そうと決まればまずは、ノルにも話さなきゃね!
ノルはヒポちゃんの洗車中だから、みんなで納屋へと向う事にした。
静かに、そうっと。


物音も無しに近づいてきた私たちに、ノルは小さな目を丸くした。
そんなノルにルーミィが無言で可愛く手招きをする。
ノルもやっぱり釣られて、大きな体を小さくしてニコニコとルーミィの話を待ってくれてる。
あははは。
トラップがいなんだから、内緒話じゃなくっていいのにね。
なんだか秘密の話をする時って、自然と声も体も小さくなっちゃうみたい。
洗車も終わっていたノルも囲んで秘密会議が始まった。

みんなでそれぞれ意見を出し合い、どんなパーティにしたいか話し合う。
今からじゃ猪鹿亭を貸し切るのは難しいだろうから、場所は我が家でする事にした。
食事は主に私が担当。
残りはみんなで手分けして用意する。
みんなの意見が一致したのはサプライズを絶対成功させたいって事だった。
でも、トラップを騙し切るって、本当に難しいんだよね。
だから誕生日パーティをするって事は隠さない事にしたの。
一緒に住んでるし、準備とかを色々隠し通すのが不可能に近いもんね。
その代わりに、トラップをあっ!と驚かすサプライズを考える事にする。
・・・んだけど。
「何かいい案ないかなぁ?」
なんせ時間が無いからね。
今からじゃ大掛かりなものは無理だし、お金のたくさん掛かる事も却下されていく。
私もクレイもキットンもノルもルーミィもシロちゃんも。
みんなで首を傾げてウンウン悩み出した。
「あんまり難しく考えない方がいいのかも知れませんねぇ。」
ふぅぅ。
とため息を吐きながらキットンがシンプルに考えて見ましょう。と提案してくれた。
「シンプル・・・。」
「シンプルねぇ・・・。」
「シンプルデシか。」
「ぷんぷるぅーかぁ?」
「シンプルだよ。ルーミィ。」
ノルの優しい訂正に、にこぉーと笑顔で
「シルプルーゥ!!」とルーミィ言い直したのを聞きながら、
(うん。間違ってるけどね。)
何か無いなぁ。と頭をめぐらす。
「トラップと言えば。コレ。と言うのもいいかも知れない。」
ノルのこの一言で、みんなが顔を上げた。
「トラップといえばギャンブルだろう?」
「そうそう!ギャンブル好きで、トラブルメーカーで、口が悪くて寝起きも悪い!しかも派手好きだよね。」
「私から言わせて貰えば、乱暴者ですね。」
みんなが言いたい放題言ってると、ノルが困った顔で言った。
「それじゃあサプライズにならない。・・・例えば物とか。」
あちゃー!
私たち、トラップの愚痴言い大会になりかけてた?
ついつい本音が・・・ね!
おほほほほほっ!
でも、そうだよね。
ノルが言ってるのは、そう言うことじゃないんだよね。
「みんなトラップが好きだから驚かせたい。」
珍しく饒舌なノルの言葉にみんな頷く。
「トラップあんしゃんは盗賊デシ!」
「うん。その調子だ。」
優しくシロちゃんの頭を撫でているノルを見ていると、心が落ち着いて良い案が浮かびそうだった。
「とりゃーといえばみどりのタイツなんらおぅ!」
「なるほどー!それ、面白そうだなぁ!」
クレイがノリノリで続ける。
「緑のタイツ1年分とかどうだ!?あいつ、本気で嫌がるだろうなぁ!あはっはっはっは!」
トラップの嫌がる顔を想像すると笑いが込み上げてくる。
「あははははっ!でも、驚くだろうねー!面白そうだよ!!」
「それとも、こんなのはどうですか?」
キットンもノッてきたらしく、ゲヘゲヘと続く。
みんなで「何?何?」と顔を寄せ合う。
「トラップには迷惑を掛けられる事も良く有りますが、助けられる事も多いはずです。」
うん。確かにね。
私もよく、迷子になった時とか、迷子になった時とか、迷子に・・・・って私、迷子になり過ぎっー!
いやいや!
トラップには他にも色々、お世話になってるもんね!
「ふむふぬ。で?」
「ですから、日頃の感謝の気持ちを態度で示してみませんか?」
「どうするんらー?」
「ほら!今流行のメイドですよ!」
「メイドぉー!?」
キットンの口からキットンらしくないセリフが出てきて、みんなで目を剥く。
もう!
こんな調子で、サプライズが決まるのー!?


サプライズは、トラップに緑のタイツをプレゼント!
サプライズは、メイドになってご主人様にご奉仕!

どっちのサプライズがお好みですか?笑

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