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2024/11/24  カテゴリー/

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おめでとうございますvご主人様!

2010/04/26  カテゴリー/誕生日企画

な、なんなのこの服はぁー!?

「ぱぁーるぅ!うさぎさんのおみみもついてるおう!」
「ルーミィしゃん、すっごく可愛いデシ!」
はぁあああぁ!?
ただのメイド服なだけじゃないのー?
トラップの誕生日パーティーのサプライズはメイドでご奉仕する!に決まった。
そしてメイドの衣装をキットンがどこからか調達してきたんだけど・・・
何!?この衣装!
すっごく怪しすぎるんですけどっ!?

以前マリーナと一緒に来たメイド服はこんなにヒラヒラじゃなかったし、スカート丈ももっと長かったよ?
しかもしかも!
こんなうさ耳まであるなんて、どう言う事なのぉー!
キットン・・・・一体どこで調達してきたんだろう・・・・。
でも文句を言ってても始まらないし、もうすぐパーティの開始時間になっちゃう!
私は覚悟を決めて服を脱ぎ始めた。
ヒラヒラと短く横に広がるミニスカート。
腰元はキュッと締まって胸元は大きく広がっている。
背中のかけ網に苦労しながらもなんとか着る事ができた。
後はセットになっている黒のニーハイソックスを履いて、低めのパンプスを履く。
すると、メイド服の箱の底から妙な物体が出てきた。
「ま・・・・まさかコレは・・・!」
「あぁー!ぱぁーるぅのいいなぁ!ネコさんのおみみなんだおう!」
「本当デシ!しっぽもあるデシよ!」
「・・・・・・」
もう私は、あんまり深く考えるのをやめた。
だって!
頭が痛くなってくるんだもん・・・・。
ルーミィにもメイド服を着せ、セットになっていたうさ耳としっぽを付ける。
そうそう!
シロちゃんにもちゃーんとメイド服が用意されてたんだよ!
2人とも、すっごく可愛いの!!
「ボク、男の子デシよ・・・。」
とスカート姿を恥ずかしそうにしていたシロちゃんも、ルーミィに
「かあいいー!かあいいー!」
と、絶賛されて満更でもなさそうだ。
うん。
変な道に進んじゃダメなんだからね。
シロちゃん。
さて、私たちの準備は出来た。
問題はクレイとキットンとノルだ。
まさかとは思うけど、彼らも私と同じ格好をしてたりするのだろうか・・・。
ううううぅううぅ・・・・。
あんまり想像したくないし、出来れば見たくも無い・・・。
あーあ!
なんで私たち、こんなサプライズにしてしまったんだろうっ!



「お誕生日おめでとうございます。ご主人様。」
「・・・・・・は?」
パーティの約束の時間通りに帰ってきたトラップ。
でも、一列に並んで出迎えた私たちを見るなり、その場に凍り付いてしまった。
うん・・・・。
トラップの気持ちは痛いほどわかるよ。
「・・・おめぇら。本気でキモイ。」
「そ、そんな事ございませんわ。ご主人様。おほほほほ。」
クレイの変な女言葉がさらに気持ち悪さを増幅させている。
「いつもお世話になっているご主人様のお誕生日ですもの!わたくし達、心を込めてご奉仕させて頂きますわよ。」
キットンなんか、お化粧までしちゃって・・・。
見てらんない。
「何でも言う事聞く。・・・ですわ。」
ノルまで。
「へぇー。俺の言う事なんでも聞いてくれんの?」
顔を引きつらせたまま、トラップはルーミィに案内されるままに、
『ご主人様、お誕生日おめでとうございますv』
と書かれたソファーにドカリと腰を下ろした。

「はい。トラッ・・じゃなかった、ご主人様。何なりとお申し付けください。」
私も必死にメイドになり切る。
「んじゃ。クレイ、ノル、キットン。お前らクビ。今すぐメイドを辞めろ。」
たははは・・・。
やっぱりそう来たか。
って。あれ?
私はいいの?
「そんなぁ!ヒドイですわ!ご主人様!今日限りでいいので遣わせてくださいませ!」
キットンが体をクネクネさせながらトラップにすがりついた。
ええぇえーっ!?
キットン、そんなにメイドやりたいの?
出来るなら私をクビにして欲しいんですけど。
「うわわっ!わあーったよ!キモイから近づくんじゃねぇ!」
トラップも必死だ。
「ご主人様。まずはキットンからのプレゼントですわ。」
そうクレイが言うと、キットンが前に進み出た。
「はぁ?俺の言う事を聞いてくれんじゃねぇの!?」
トラップがブーブー文句を言う。
ふっふっふっ!
私たちがただ従順なだけのメイドだと思ったら、大間違いなんだからね。


「それはみんなからのプレゼントを受け取ったあとですわ。ご主人様。」
私がそう言うとキットンは、自分のスカートのポケットから怪しいお香を取り出した。
煙がモクモクと立ち上がって、トラップをゆっくりと包みだした。
「ぐふふふふ。ご主人様、まずはリラックスしてくださいませ。このお香には脳の運動神経に作用して、運動神経を麻痺させる効果がございますのよ。」
「お、おめぇら!・・・ま、まさか・・・」
やっと、私たちの策略に気付いたらしいけど、すでに遅い。
必死に立ち上がろうとしたけど、お香の効果は抜群!
トラップはすでに自力で立ち上がることすら出来なくなっていた。
でも私たちは平気。
前もってキットンから解毒剤をもらってるからね!

ふふふっ!
トラップを祝うメイドたちのプレゼントはまだまだつづくわよぉー!
ノルの怪力肩もみ。
クレイの真剣寸止め演舞。
ルーミィのとりゃーにふりゃーをかけるんだおう!
シロちゃんの背中に乗ったアクロバット飛行。
そして、私パステルによるトラップの頭上のりんごをクロスボウで射れるか!?
どれも自力で逃げる事の出来ないトラップに体験してもらった。
ほーんと、至れり尽くせりだよね!
私のクロスボウがトラップに向いた時なんか、
「頼むパステル。殺すなら、ひと思いに殺ってくれ・・・。」
って泣いてたからね。
いやいや。
トラップに当たらなくって本当によかったぁ!
もしも当たってたら誕生日パーティどころじゃないもんね。
全員からのプレゼントを泣いて喜んで受け取ったトラップ。
さてさて、ここからがトラップお楽しみのお時間です。
私たちは改めてご主人様の前に整列した。
みんな満面の笑み。
「では、ご主人様!何なりとこのメイドたちにお申し付けくださいませ!」
ニコニコとみんなご主人様の指示を待つ。

一人青い顔のご主人様からのご命令。

「おめぇら全員、俺に近づくなぁあああああっ!!!」

「はい!かしこまりました。ご主人様!」
ふふふ。
これに懲りて、しばらくは大人しくしてるだろうな。
メイド服を脱ぎながら、私は夕食には本当の誕生日パーティを開いてあげるからね!
と心の中で約束した。

トラップ、ハッピィーバースディ!!

END

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